2018年に見たアニメの感想
はじめに
2018年に見たアニメ34作品の感想を書いていきます。ネタバレあります。
冬アニメ
ゆるキャン△
リンちゃんとなでしこの関係性がとてもよかった。どんな趣味でも、その趣味に対するスタンスは人それぞれで、一人で楽しんでもみんなで楽しんでもいい。リンちゃんもなでしこも自分の考えを他の人に押しつけない。
特に5話が最高だった。みんなでキャンプしに行くなでしこと、一人旅のリン。最後、自分が見ている夜景を送り合うシーンは、物理的には別々の場所に立っているのだけど、心理的には二人並んで立っているぐらいの感じがでててエモすぎる。
三ツ星カラーズ
メインの三人にそれぞれ裏があって面白かった。
結衣:いい子に見えて怒らすと人の弱点をちゅうちょなく攻める
琴葉:頭よさそうに見えて頭悪い。ゲーム下手くそ。
さっちゃん:アホそうに見えて空気読むべきところではしっかり空気を読む。
背景がすごく細かく描かれていて、背景みるだけでも楽しめた。
宇宙よりも遠い場所
今年一番面白かった自信をもって言えるアニメ。毎話、挿入歌が流れるたびに泣きそうになった。すべてのエピソードがいいんだけど、その中でも特に11話と12話はすごすぎる。
11話のしらせが啖呵を切るシーンは、台詞もすごいんだけど、何よりそれまでにしらせとひなたの仲が深まるエピソード(シンガポールでのパスポート紛失事件など)を描いてきたからこその感動だと思う。
からかい上手の高木さん
高木さんのかわいらしさがすごかった。作画も声もすごくよかったです。個人的には中井と真野さんのいちゃいちゃがもっと見たかった。
ポプテピピック
なんだかんだ全話見た。ポプ子とピピ美の仲の良さが伝わってくるいいアニメでした。おそらくこの二人は、他に友達がいなくて、生涯他の友達ができないであろうことを薄々知っているからこそ、あんなに仲がよいし、他者に攻撃的なのだと思う。
ヒカルの碁好きだから、6話の将棋の話が個人的お気に入り。
おそ松さん2期
安定して面白かった。
トト子が六つ子と付き合わないのは、六つ子の仲を壊したくないからな気がしてきた。
いろんなコントがあったけど、カラ松タクシーが一番好き。
だがしかし2
ヒロインが消えることでまんねりを打破。最後にはほたるさんが戻って来てきれいに終わった。
メルヘン・メドヘン
1話目で主人公が全裸を本で隠しながら逃走するシーンを見て視聴を決めた。
原作の方も読んでみたいと思いました。
オーバーロードⅡ
リザードマンと執事のセバスが活躍した二期。アインズ様の出番が少なめだった気が。でも面白かったです。
春アニメ
ウマ娘 プリティーダービー
これはウマ娘の物語というより、トレーナーの物語だった。最終話でトレーナーがウマ娘の名前を呼ぶところの声優さんの芝居がすごかった。ウマ娘の走り方も一人一人違うフォームでかっこよかった。エルコンドルパサーの走り方が一番好き。
ヒナまつり
すごい笑った。ヒナは最初は地球の常識の分かっていなかっただけで、学習して常識人に近づいていくのに、瞳は詩子のせいでどんどんやばい方向へ向かって行く。瞳は担任もクズだし、ほんとついてない。子供にとって何が大事かって、周りにちゃんとした大人がいることだと思わされた。
OPのりえしょんの歌がすごくよくて何回も聞いた。
多田くんは恋をしない
王道の展開で、変にひねらず、あっさりした面白さ。二人は結ばれず終わるのかなと思っていたらハッピーエンド。結局、王室の跡継ぎ問題はどうなったのかとかは深く考えない方がよさそう。
あまんちゅ!~あどばんす~
1期で頼りなかったてこがお姉さんっぽくなった二期。てことことりのエピソードもっと見たかった。6話のハロウィンの作画が異様によかった。
ピーターの話は、愛ちゃんが失恋してすごく切なくなったところで、文化祭当日の朝が来て、これから楽しい文化祭が始まるっていう終わり方で、すごく青春だと思う。
3D彼女リアルガール
主人公の逆切れとか開き直りが面白くて見てた。
SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
原作好きで読んでたから視聴。ピトフーイがやばい奴かと思ったら、主人公のレンがそれ以上に狂人。
刀使ノ巫女
話の展開が速くて楽しめた。ひよりはチョコミントが好きとか言い出すあたりからキャラに深みが増した気がする。ストーリーは少年漫画っぽかった。
宇宙戦艦ティラミス
巨大ロボ使って宇宙で戦う壮大な話なのに、すごくしょうもないことで悩んだりしてる主人公。あえてはずす笑いとか緊迫したシーンにいきなり生活臭を出してくる笑いがたくさんあった。
夏アニメ
はるかなレシーブ
沖縄に行って従妹の子といちゃいちゃする百合アニメかと思ってたら、熱いスポコンだった。特に最終話のはるかのセリフ、
「私のブロックはクレアが教えてくれたブロックだから」
は感動せざるをえない。はるかは初心者だったのにそれから練習を重ねてすごいスピードで成長した選手で、はたから見ればはるかに才能があることは明らかなのだけど、はるか自身は自分に才能があるとは思っていなくて、はるかの自信の根拠は、クレアとのブロック練習だったっていうのがいい。
あと、2話のかなたの回想で、一人で練習してるシーンに、「ずっと待ってたんじゃないの? この日を」ってモノローグが入るのも、すごくよかった。
それぞれのキャラクターに芯があるいいアニメでした。
あそびあそばせ
原作好きで、アニメはどうなるかなと思ったけど、面白かった。「刀使ノ巫女」の糸見沙耶香っていうクールで無口なキャラを演じていた声優の木野日菜さんが、華子を演じてて、役の振れ幅すごいって思った。
あそびあそばせのキャラは美少女多いけど、華子とかオリヴィアとか香純さんとかはあくが強いから、結局一番の美少女は、オカ研のアグリッパ。
プラネット・ウィズ
ストーリーラインの面白さがずば抜けてた。クライマックスが十回ぐらいあった気がする。閣下と先生の名前がカレルレンとラシャヴェラクだと判明したときは、すごくテンションがあがった(『幼年期の終り』好きなので)
あと銀子がとにかくかわいい。普段は普通のしゃべり方なのに、閣下とか龍の前で王女様っぽいしゃべり方になるのとか、すごく好き。
立ち位置が違えば見える景色が違ってくるから絶対的正義なんてないってことををすごく丁寧に分かりやすく面白く伝えてくれたアニメ。
すのはら荘の管理人さん
おねショタアニメ。
ヤマノススメ サードシーズン
あおいが成長して他人とコミュニケーションを取れるようになってしまったから、ひなたがすねて、でも、仲直りしたという話。ひなたもあおいにかなり依存してたんだなと意外だった。
作画がすごくよかった印象。
あと、ほのかちゃんがすごくブラコンだった。
はねバド!
原作にないシーンもたくさんあった。試合中の動きとかすごかった。
原作の8巻で重森が監督から今の評価をもらうシーンがすごくいいから、アニメでも見たかった。
異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
居酒屋とか普段いかないから、居酒屋にどんなメニューがあるのかとか知れてよかった。エールとラガーの違いとかもこのアニメで初めて知った。
オーバーロードⅢ
デミウルゴスが頭よすぎて困ってるアインズが面白かった。4期はいつだろうか。
秋アニメ
SSSS.GRIDMAN
アカネの方に感情移入して見てしまったアニメ。無駄な回がなく、最後の着地もよかった。ストーリーの整合性よりも、作画のワンシーンワンシーンの気持ちよさの方を追及してたんじゃないかなと思いました。トリガーはそれでいい気がする。
ゾンビランドサガ
第7話と第8話が神。
落雷までは予想できるけど、そのあと帯電して声がテクノっぽくなってそれで歌うとか、普通そんな脚本思いつかんやん。
8話は真心に訴えたエピソードで、今まで3Dだったライブシーンが手描きになっててすごい丁寧だったし、ライブの途中に映し出されるまさおと父の思い出の静止画がよすぎる。
2期を強く希望。
うちのメイドがウザすぎる!
聞いたことないようなオリジナリティあふれる変態的なセリフがたくさんでてきた。メイドが変態で気持ち悪いから、ミーシャのかわいさが引き立つという構図。
何気に途中から登場したみどりが最終回などでかなり潤滑油的な役割をこなしていたから、この作品のMVPはみどりかもしれない。
やがて君になる
黄昏時のの空や雲、あと水族館の水槽の作画がとてもきれいだった。余計な台詞や冗長な説明台詞がなく、洗練されてた。漫画未読だから、漫画買おうか迷ってる。2期来い。
ひもてはうす
「てさぐれ部活もの」が好きだから視聴。
上坂さんのオタクの演技が神がかっていた。
なんか考察ポイントも作ってくれている気がした。
となりの吸血鬼さん
非常識な人間と常識のある吸血鬼の話。
EDの曲がすごく好き。
映画「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」の舞台を現代の日本にしたって感じのアニメでした。
宇宙戦艦ティラミスII
いすず陣営も活躍した二期。3話に登場した生協のお兄さんが個人的につぼ。
ソードアート・オンライン アリシゼーション
キリトがそれなりの強さに落ちてるから、また成長を楽しめる。
アリシゼーションの意味が分かった時はなるほどなあと思いました。
ティーゼどうなるんだろう。今後も視聴続けます。
キラッとプリ☆チャン
春から3クール視聴してきたアニメ。赤城あんなが面白い。
ライブシーンは毎回レベル高くてびっくりする。コーデは桃山みらいのスカートがふっわふわなやつが一番好き。 引き続き視聴。
おわりに
アニメを作ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
2019年もいろんなアニメを見て楽しみます。
お花見はみんなで? それともソロで? 「ゆるキャン△」から学んだこと
今週のお題「お花見」
お花見4タイプ 場合分けで考える
お花見する人を以下の(ⅰ)から(ⅳ)の4タイプに分けて、それぞれの特徴などを分析していきます。
団子より花 | 花より団子 | |
一人で | (ⅰ) | (ⅱ) |
みんなで | (ⅲ) | (ⅳ) |
(ⅰ)一人で花を愛でる
私がこのタイプです。友達がいないので、一緒にお花見に行ける人がいないんです。でも、話さなくていいし、誰に気を遣わなくてもいいので、桜を見ることに集中できます。だいたい五分ぐらいで飽きるけど。
一方で、友達はいるけど、今日は一人でお花見だーという人もいるでしょうね。
(ⅱ)一人で花より団子
孤独のグルメ的な人です。お花見に来ても、出店や屋台しか目に入っていません。人生楽しそう。
(ⅲ)みんなで花を愛でる
とても風流な人たちの集まり。意外と少ない気がする。
(ⅳ)みんなで花より団子
リア充。コミュ力の塊。私には無理。
「ゆるキャン△」というアニメを知っていますか?
女子高生がそれぞれのやり方で冬キャンプを楽しむ、というストーリーです。このアニメを見てもらえれば、ソロで楽しむのもいいし、みんなで楽しむのもいい、両方いい、ということが分かると思います。
結局、ソロだろうが、誰かと一緒にだろうが、本人が楽しければ、それでいいのだと思います。
漫画「花より男子」
ドラマは見たけど、原作はまだ読んでいないので、読んでみたいです。
花よりアニメガタリ(ズ)
この写真は弟(春休みだから帰って来た)と一緒に犬の散歩に行ったときに撮ったものです。私と弟は、基本、花なんか見ずに、今季のアニメで何がよかったかについて話していました。
結論:ゆるキャン△二期希望!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
私の一人暮らし:本をどこで手に入れるか。図書館、本屋、ツタヤなど。それぞれの強みと弱み
本をどのようにして手に入れていますか?
この記事では、私が一人暮らしをしていた時期に、どうやって本を入手していたかを書いていきます。これから一人暮らしをする人の参考になれば幸いです。
私は以下のサービスを使い分けています(いました)。
・本屋で購入
・アマゾンで購入
・図書館で借りる
・ツタヤで借りる(漫画)
・公式漫画アプリ五つ
(ジャンプ+、サンデーうぇぶり、マンガワン、マンガUP!、マンガBANG!)
以下、各サービスの強みや弱みなどを書いていきます。
本屋さん
主に小説やライトノベルや漫画を買ってました。時々、新書も。
欲しい本が本屋になかったら、アマゾンで頼んでました。
強み
・立ち読みできる
・店内を歩き回るので、適度な運動になる
弱み
・欲しい本がなかったりする
・行くのが面倒くさい
・少女漫画の棚をじっくり見たいのに、人の目を気にしてしまい、見れない。
アマゾン
お世話になりました。マイナーな本も取り扱ってるし、中古本も買える。たいてい頼んでから三日以内には来る。アマゾンのある時代に生まれてよかった。
強み
・取り扱っている本の数
・家から出なくても本が届く
・男でも少女漫画が買える!(他人の目を気にせずに欲しいものを注文できる)
弱み
・レビューの評価が低い作品は、まだ読んでもいないのにつまらないのかなとか思ってしまう。
・家から出なくてもいいかとか思い始める。
図書館
大学の図書館
研究のための本が多い印象。新書や学術系の文庫が充実してる。重たい本、古い本もたくさん。あとは、英語版の漫画とか。
市や県の図書館
流行りの本は人気で借りれないかも。かつてベストセラーになった本はたいていある。ハヤカワSF文庫の表紙のイラストが昔のものだったりして、テンション上がる。
強み
・無料
・図書館に通っているだけで、自分はもしやバカではないのでは? と思える。
弱み
・本から変な匂いがしたりしなかったり
・読むときに飲み物とかこぼさないよう、気を遣う
・読み切れないと分かっているのに、ついたくさん借りてしまう。で、案の定読み切れない。(これは単に私の問題か)
ツタヤのコミックレンタル
買うほどじゃないけど、読んでみたい。そんな漫画を借りてました。
十冊で六百円ぐらいです。
強み
・買うより安い
・どれだけ借りようと、返却日までには返す=本が本棚に入りきらなくて、床に本の塔を建設し始めてる人におすすめ
弱み
・カバーの折り返しに書かれている作者コメントが読めない
・たくさん借りる=重たい荷物
公式漫画アプリ
毎日読んでます。面白いです。漫画家さん、編集さん、出版社さん、ありがとうございます。
強み
・無料で読めるものが多い
弱み
・長時間読むと、目が疲れるかも
アプリで読めるおすすめの漫画四選
好奇心は女子高生を殺す(サンデーうぇぶり)
金剛寺さんは面倒臭い(サンデーうぇぶり)
ハイリスクミッションセラピー(ジャンプ+)
阿波連さんははかれない(ジャンプ+)
終わりに
一人暮らしをしていた何年かの間に読んだ本は、自分の財産になっていると自信を持って言えます。
まあ、だからといって、本を読めと言うつもりはないんです。他にも楽しいことはたくさんありますし、読書が他の趣味よりも優れているなんてことはないわけですから。
自分はとりあえず、どうすれば本屋で堂々と少女漫画を買えるか、考えます。
この記事が何かの参考になれば、幸いです。
ありがとうございました。
セッション 考察
期待→落胆→不意打ちというパターン
最初のシーン、フレッチャーがニーマンの練習を見に来ます。ニーマンは、自分の演奏に光るものがあったから、フレッチャーがここに来た、今後の展開次第では、フレッチャーのバンドに入れてもらえるかもしれないと期待します。
フレッチャーは、いくつか指示を出し、レッスンみたいなことを始めますが、突然練習室を出て行ってしまいます。フレッチャーのお眼鏡にはかなわなかったと落胆していると、急にフレッチャーが戻ってきます。やっぱり何か言い忘れてたんだ、俺は見込みがあるんだろ、とニーマンの中で期待が膨らみ始めた瞬間、フレッチャーは言います。
「おっと、上着を忘れた」
このように、期待させておいてそっちかいというシーンが多かったです。その裏切りが面白さを生んでいます。以下、フレッチャーがこの「期待→落胆→不意打ち」のパターンを使っているシーンを列挙。
・バンドの練習中にフレッチャー来訪(ニーマンにとっては二度目のチャンス)
→演奏を聞いて「ドラムス来い」と言う。
→主奏者(ニーマンじゃない奴)行こうとする。
→Not.(私が呼んだのは)後ろの方(ニーマン)だ。
・練習中、音程のずれてる奴がいるとキレるフレッチャー
→一人一人チェック
→見つけた。お前だ。出て行け。
→出て行った奴の音程は実は合ってた。
→音程があっていないのはお前だ、自覚しろ。
・タナー。主奏者と替われ
→ニーマンが主奏者ということ
→別のドラマー見つけてきたぜ
→お前(ニーマン)はあくまで臨時の主奏者。今からどっちが上手いか比べるよ。
・音楽学院クビになった。今度、フェスティバルやるんだけど、よかったら出てくれない? やっぱお前(ニーマン)のドラム良いわ。
→当日。お前が密告したんだろ、知ってるぞ。
→復讐してやる。ってことでお前の練習してない曲やりまーす。
フレッチャーの流儀とは?
一言でいうと才能至上主義です。良い演奏のためなら何でもするという言い方もできます。
フレッチャーは言います。
「次のチャーリーは何があっても挫折しない」と。
(チャーリーはすごい演奏者の名前です)
才能のある人を育てたい。才能のある人は絶対に挫折しないのだから、スパルタもオッケーだし、暴言も吐くし、暴力もふるうし、罠にもはめる。厳しい指導を受けてもなお努力を続け、技術を向上させることのできる奴だけが舞台に出て、よい演奏をすればいい。
フレッチャーが教え子ショーン・ケイシーの死を悼み悲しむのは、彼が才能のある演奏者だったからです。
ニーマンがひどい演奏をすれば、ドラムを蹴散らしますが、よい演奏しているときは、サスペンドシンバルが倒れそうになれば、立て直したりして演奏を続けられるよう手伝います。それがフレッチャーという男なんです。
演奏の主導権を争っていた二人が最後には
序盤も中盤も、フレッチャーはテンポが違うとニーマンに言います。早い、遅いとダメ出しを繰り返します。
一方で、終盤のフェスティバルでは、ニーマンが勝手に演奏を始め、他の奏者や指揮者であるフレッチャーに向かって合図をだします。このとき、曲のテンポを決めているのは指揮者ではなく、ドラム(ニーマン)なのです。
そして最後には、主導権を取り合っていたニーマンとフレッチャーが、息を合わせて曲を終わらせます。おそらくこの瞬間だけは、二人はお互いのことを理解できたのではないでしょうか。
この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ホワイトデーに何を返せばいいのか、場合分けで考える。
今週のお題「ホワイトデー」
今年一つもチョコをもらわなかった私がホワイトデーに何を返せばいいのか、考えてみました。
等価交換のすすめ
高価なものを送れば相手に引かれる恐れがあります。逆に安価なものを送れば、しょぼっと思われる可能性があります。
私たちは対等な人間であり、あくまでお返しなのだから、等価なものを返せばいいのです。
手作りか市販か、本命か義理か
等価なものを返す以上、何をもらったのかは重要です。今回は、もらったチョコを四種類に分けて考えます。以下の図を参照。
図
本命 | 義理 | |
手作り | (ⅰ) | (ⅱ) |
市販 | (ⅲ) | (ⅳ) |
(ⅰ)手作りかつ本命のチョコをもらった場合
こちらも手作りのものをあげましょう。お菓子を作るのが苦手な人は、お菓子以外の何かを作って渡しましょう。ex. 彫刻、本棚、同人誌
本命ということはつまり、相手はあなたを好きだと伝えたということです。こちらもその思いに対し、何らかの返答をするのが礼儀でしょう。
(ⅱ)手作りかつ義理のチョコをもらった場合
手作りのものをあげましょう。
相手のことをどう思っているか、言う必要はありません。もう無言で渡してもいいです。しょせん、義理です。こちらも「いや、これ義理だから、か、勘違いしないでよね」という気持ちで渡しましょう。
(ⅲ)市販かつ本命のチョコをもらった場合
市販のものを何か買ってあげましょう。相手の気に入るものがいいですが、選ぶのに困ったら最悪、バレンタインデーにもらったのとまったく同じチョコを入手して、返しましょう。百パーセントの等価交換です。
ただし、相手のことを好きか嫌いか、付き合えるか付き合えないか、言ってあげましょう。
(ⅳ)市販かつ義理のチョコをもらった場合
市販のものを何か買ってあげます。
しょせん義理なので、こちらも「いや、これ義理だから、か、勘違い(以下略……)
具体例:バレンタインデーにブラックサンダーをもらった人は、駄菓子「タラタラしてんじゃねーよ」をお返しにあげるのがいいでしょう。その際、「タラタラしてんじゃねーよ」という気持ちをこめましょう。
番外編(ⅴ)義理または本命のチョコをもらった場合
義理か本命か分からないけど、チョコをもらってしまった。あの子の本心はいったい何なんだーという甘酸っぱい青春を送っている奴のことは知らん。
最後に
筆者はモテたことがありません。だから、このブログは参考にしない方がよいと思われます。こういうのは、毎年たくさんチョコをもらっている人に訊くのが一番です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
「世界にひとつのプレイブック」 ストーリーの盛り上がりをグラフにしてみた
主人公にとってプラスかマイナスか
映画のストーリーには起伏があります。今回は「世界にひとつのプレイブック」の出来事をプラスマイナスで評価し、ストーリーの盛り上がり盛り下がりが分かるグラフを作ってみたいと思います。
(注意!ネタバレあります)
出来事を評価
序盤
①精神病院を退院 プラス
②「武器よさらば」を読み、ラストの展開に激怒 マイナス
③セラピーへ。待合室でトラウマになった曲を聞かされ、暴れる マイナス
④校長にニッキのことを尋ねる。教えてもらえない。 マイナス
⑤通報を受けた警官が家に来る マイナス
中盤
①ティファニーと薬の話で盛り上がる プラス
②ティファニーにビンタされる マイナス
③親父と殴り合う マイナス
④ティファニーと食事へ プラス
⑤切れられる マイナス
⑥少年たちと口論に マイナス
⑦手紙を渡してもらえることに プラス
⑧父が本心を打ち明けてくれる プラス
⑨手紙の返事が来る プラス
終盤
①アメフトを見に行き、他の客と喧嘩 マイナス
②父が賭けに負ける マイナス
③ダンスの練習をすっぽかされたティファニーが激怒 マイナス
④イーグルス勝利 プラス
⑤出番前なのにティファニーが見つからない マイナス
⑥ダンスコンテストで五点の評価を得る プラス
⑦賭けに勝つ プラス
⑧ティファニーに愛の告白 プラス
⑨幸せな週末 プラス
グラフにしてみた
こんな感じのグラフになりました。
他の映画のグラフも作って、山が何個あるかとか、比較していけたらいいなとか思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
英国王のスピーチ 考察
タバコを吸う=〇〇がない
スピーチがうまくないジョージ6世は色々な医者を呼び、吃音症を治そうとします。ある医者は、タバコを吸うように言いました。タバコは神経を静め自信を与えてくれる、と。
この後もタバコを吸うシーンがいくつか出てきます。以下列挙。
・ローグに会い、初診を受けている最中
・父が死にそうなときに恋人に電話する兄を待っているとき
・父が死んだ直後
・ローグと喧嘩した直後
・兄エドワード8世による退位のスピーチを聞いているとき
(このスピーチの直前にエドワード8世もタバコを吸っています)
こうして見るとマイナスの出来事が多いですね。緊張やストレスにさらされているとき、タバコを吸っています。それは自信の無さを補うためでしょう。
結論。タバコを吸っているとき、そのキャラクターは自信の無い状態にある。(あくまでこの映画の中では、自信の無さを表す小道具としてタバコが使われているということです。現実の世界でもこの理論が当てはまるかは、タバコに詳しくないので、分かりません)
1シリングを持ち歩かないのはなぜか?
初診のとき、ジョージ6世はローグとある賭けをします。金銭1シリングを賭けました。
1ポンド=20シリング=240ペンスだったらしいです。現在、イギリスでは、シリングは使われていません。
ジョージ6世は言います。
「金は持ち歩かん」と。
最初は、王族だからかな、と思ったのですが、後半まで見ると、なぜ持ち歩かないのか、理由や意味が見えてきます。
ローグとの会話の中で、こんなやり取りがあります。
ローグ「父上はもういない」
ジョージ6世「1シリング銀貨に顔が」
ジョージ6世にとって上手くスピーチのできる父は、理想であり、自分の欠点を浮かび上がらせる光でもあったのです。もし自分も王になったら、あんなふうにスピーチをしなくてはいけない。だから1シリング銀貨が必要以上に重たく感じられる。だから持ち歩いていなかったんです。
対等な関係になっていく過程が丁寧
ジョージ6世は幼いころから、周りの王族でない人たちから敬われ、上に見られてきたわけです。敬意はプレッシャーを与えます。自分は敬意を払われているのだから、皆の期待や評価に見合った立派な人間でなくてはならないと思うんです。
一方、ローグは最初からあくまで対等であろうとします。特別扱いはしません。以下列挙。
・診察を受けに来てもらう(他の患者と同様に)
・ジョージ6世のことをバーティーと愛称で呼ぼうとする
・自分のことはドクターではなく、ライオネルと名前で呼ばせようとする
・賭けで負けた分のお金はちゃんと払ってもらう
・タバコを吸おうとしたら、咎める
二人は徐々に親しくなっていきます。その変化が見て取れるのは、ジョージ6世がローグのもとを訪れ、亡くなった父のことを話すシーンです。ローグが何か飲み物を出そうとします。
ローグ「ホットミルクでも」
ジョージ6世「いや、ローグ。もっと強いものを」
そして二人でビールを飲みます。
初診のときは、「何かお茶でも」と言われても、「けっこう」と断っていたのにです。
こうやって親しくなっていく過程を丁寧に描いているから、ラストの一文が説得力を持って見ている人の心に響くんだと思います。
ジョージ6世とヒトラー
対照的に描かれています。
ジョージ6世:吃音症のため、スピーチが苦手
ヒトラー:演説が上手い
これだけではありません。権力と人気に焦点を当ててみましょう。
ジョージ6世:即位と共に権力を手にする。その後、スピーチなどで国民に語りかけることによって、支持や人気を得ていく。
ヒトラー:演説の力でもって、大衆からの人気と支持を得る。その結果、大きな権力を手にする。
権力が先か、人気が先って話ですね。
なぜ最後のスピーチがうまくいったのか
吃音症の原因は、ジョージ6世の生い立ちにあります。
①左利きだったのに右利きに矯正
②X脚の矯正
③乳母から虐待を受ける
④てんかん持ちの弟は世間から隠されていた
①と②の矯正には、今の状態は間違っているという認識が前提にあります。左利きやX脚が悪いわけではないのに、右利きやまっすぐな足が正しいとされ、その価値観を押し付けられました。
③の乳母のお気に入りは、兄のエドワード8世だったと言います。このことは、ジョージ6世に、人から好かれないとひどいことになる、という恐怖心を植え付けます。
④は世間の目を気にしてのことです。いい印象を与えないから隠したのです。ジョージ6世は、世間にいい印象を与える人間にならなければいけないと思い込んでしまい、それがプレッシャーとなります。
王族はかくあらねばならない。欠陥があってはならない。そういう正しい王族像が彼を苦しめます。結果、王族や王の立場と言ったものを必要以上に重くとらえるようになってしまいました。そのことは以下の2つのシーンから分かります。
・王位継承評議会のとき、歴代の王の肖像画をアップで映す
・戴冠式の準備の差異、王の椅子に座ったローグに怒りをぶつける
王は正しくあらねばならない。そのプレッシャーにいつも押しつぶされそうだったのです。
終盤のスピーチがうまくいったのは、目の前にローグがいたからです。対等な友人の前では、背伸びして立派な人間になる必要がないのです。王という立場にかかるプレッシャーが軽減され、何とかスピーチをこなすことができたというわけです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。